海底・海岸地形測量は、深浅測量や汀線測量によって、海底、河床、湖床、汀線、海岸線及びその近傍等をデータ化します。
深浅測量は、河川、貯水池又は海岸等において、水底部の地形を明らかにするため、水深、測深位置又は船位、水位又は潮位を測定し、平面・横断面図のデータファイルを作成する作業をいいます。
左の写真は、音響測深機を用いて水深を測定しています。
音響測深機とは、送受波器から水中に向けて音波を発信し、海底や川底に反射して戻ってきた音波を送受波器で受信するまでの時間を計測して水深を測定する機器です。
音響測深機を用いずにレッドや標尺等を用いて水深を測定することもあります。
主に潮間帯の地形把握のため、潜水士による地形測量を行います。
扇状に音響ビームを発信し、分割して受信することで、一度に広範囲の地形を計測可能な技術です。
海底地質調査は、海洋構造物の設計・施工に対する基礎データの取得、資源や活断層等、地質構造の把握等を目的とし、底質調査、音波探査等によるデータを収集し、解析・解釈を行います。
海底面の状況を音波の反射強度を利用して平面的に把握する方法や、底質を採取・分析して把握する方法などがあります。
音波の反射を利用して、海底面下の地質構造や地盤状況を断面的に把握する調査です。
水位、水底地形等を測量し、平面図、縦断画面、横断画面などを作成します。
流速測定を行い、河川流量を計算します。
底質採取や採水を行い、環境やその成り立ちを調査します。
ダイバーにより河川の標高を測量します。
光波測距及び音響測深により河川の標高を測量します。
ダイバーにより湖沼の標高を測量します。
GNSS音響測深システムにより湖沼の標高を測量します。
流速計を用いて河川の流速を測定します。
湖沼の底質をコア採取します。
気象・海象調査は、気圏・水圏の現況を捉え、構造物の計画・設計・施工や、災害等による被害の想定・対策等に必要な調査です。
資料を採取・分析し、調査結果をデータベース化します。
計測機の自記機能によって、連続で30日以上の観測にも対応しています。
風向風速計は、風向と風速を計測して、構造物等の設計に利用します。
海象計は、一台で波高・波向・流向・流速等の多項目同時観測が行えます。
海象調査のうち、水の流れる方向と速さのみを測定する装置が流速計です。
漂砂調査は、汀線・海底地形の測量、気象・海象の調査、底質の粒度分析及び、漂砂の直接観測を行い、漂砂状況のモニタリングを行います。
漂砂の直接観測は、蛍光塗料で着色した現地砂(蛍光砂)を投入し、経時的に追跡する蛍光砂調査や、直接漂砂や飛砂を採取するトラップ調査等があります。
蛍光砂投入点
蛍光砂採取サンプル
環境調査は、取り巻く環境・資源の現況把握、保全・予測・評価・対策等のために行う調査です。
観測地点で直接測定を行う他、資料を採取・分析することにより、調査結果をデータベース化します。
採水器で資料水を採取します。
採泥器で底質資料を採取します。
生物調査の目的に応じて、的確な方法・機材で資料を採取します。
漁礁・漁場調査は、音波を用い底質の状況を把握することにより、漁礁・漁場の現況や、漁場の利用計画及び魚礁の施工計画・維持管理等の基礎データを得る調査です。
漁礁の設置状況をサイドスキャンソナーで調査します。
底質の状況をサイドスキャンソナーで調査します。
潜水調査は、潜水士により行います。
水底状況、水中障害物、水中構造物の健常度等を実際に潜水して調査します。
潜水士により消波ブロックの設置状況を調査します。
潜水士により被覆ブロックの設置状況を調査します。
海底ケーブルを設置するルートを選定する業務です。
ケーブルが障害物等を避けるように設置するために、海底調査、マルチビーム深浅測量を行います。
地上測量は、計測機器を用いて、地形・地物の位置、高さ、深さを測定しデータ化することです。
既知の基準点に基づいて、新点の選点、設置を行い平面的な位置を測量します。
既知の水準点に基づいて、新設水準点の標高などを定める測量です。
地形や地物の形状を忠実に再現した地形図の作成、修正、及び編集等のための測量です。